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【連載】めぐる季節のココロとカラダ -処暑-
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「処暑(しょしょ)」は、二十四節気の14番目の節気で、2020年は8月23日から9月6日の間です。立秋から始まった秋の二つめの季節。「暑」という文字から夏のイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、「処」は止まるという意味で、処暑とは暑さが止まることです。
とはいえ今年は特に梅雨明けが遅かったこともあり、残暑というより猛暑・酷暑の厳しい暑さが続く日々。それでも外に出ると、目の前をふっと赤とんぼが勢いよくよぎっていき、空が高く見えるようになってきました。暑さの中にもそろそろ秋の季節を感じることがあるのではないでしょうか。

 

夏の疲れ+気候の変化に、“バテる” 時期

「処暑」になると、昼間の暑さの中にもチラホラと秋を感じることが多くなってきます。赤とんぼ、イワシ雲、台風…そしていつの頃からか増えてきた急な雨や雷。先ほどまで晴れて、暑かったはずなのに、急に土砂降りの雨とひどい雷が襲ってくるという気候・気圧の変化が激しい季節です。

雷雲

身体は、室内外の気温差や過激な気候と陰陽のバランスの変化(秋にむけて陽気の中にゆっくりと陰気が増えていく)に耐えきれなくなり、「なんとなくだるい」「すっきりしない」「夜、寝られない」「食欲がない」などを感じるようになったら要注意。それがいわゆる“夏バテ”です。温度調節を必死に行っていた自律神経が不調に陥り、身体のバランスをうまく調節できない状態なのです。

肩を揉む女性

そのうえ、スマホやパソコンを見ることが多い生活なら、脳疲労も重なっている可能性も。さらにいまは、マスクをかけていることが当たり前なので、身体が酸素不足気味。“夏バテ”を感じたことのない人でもなりやすい環境がそろっています。

 

「処暑」の養生のポイント3つ

1. エアコンの効いた部屋にいるときは一枚プラスする
リモートワークが増え、室内で過ごす時間が多くなっています。その室内、冷えすぎていませんか?本来、身体に影響が少ない温度差は5℃と言われています。しかし、ここのところ外気温があまりに高く、ついエアコンの温度設定を低くしてしまいがちですね。

エアコンのスイッチを入れる女性

低くしすぎると、身体が冷えすぎて自律神経の働きも低下してしまいます。それを防ぐために、室内でも一枚羽織るものをプラスしてみましょう。軽いカーディガンやタオルなどでもかまいません。また足元が少し冷えていると感じたときは、ひざ掛けや靴下なども役立ちます。

2. 一時間に1回は手洗い、うがいをする
外出していて暑さに耐えられないといったときや、これ以上室温を下げたくないときにおすすめなのが、手洗いです。手を洗うことで、体温は少しだけ下がると言われています。また秋の養生は「肺」が大きなポイントとなります。秋本番になってから動く肺を乾燥させないよう、今からケアしてあげることが大切です。

手洗い

手洗いを行うときはうがいをして、大きく深呼吸しましょう。今はコロナ禍なので、暑さ対策として、またマスクを少し外す時間として、一時間に1回は手洗い、うがいをおすすめします。うがいは、うがい薬ではなくお水でかまいません。うがい薬は喉に痛みを感じたときに取り入れましょう。

3. 早朝に起き、ラジオ体操をしてみる
“夏バテ”になっている、またはなりそうと感じたときは、早朝に起き、太陽を浴びながらラジオ体操をしてみましょう。質のよい睡眠をとるためには、メラトニンをしっかり出す必要があります。メラトニンを脳から出すには、朝日を浴びることです。

窓辺の花

また自律神経が悲鳴をあげているなら、身体を動かしてストレスを発散することも必要です。そこで、早朝にラジオ体操という訳です。簡単にどこでもできる体操なので、スマホやPC、時間があえばテレビ放送などを見て、身体を動かしてみましょう。

 

「処暑」におすすめの食べもの

夏の疲れが出やすいこの時期は、疲労回復できる食材に重点をおいて摂りましょう。疲労回復にぴったりなのは豚肉。身体に必要な水分を補給し、臓器に潤いを与えてくれます。またスマホのやりすぎなどで起こる脳疲労に効果的なのは鶏の胸肉です。

ソテー

ポイントは、温かい状態で食べることです。冷たい状態は、夏バテで冷え切った胃腸によくありません。また胃腸が弱り、お肉を食べにくいと感じる場合には、少しだけ辛味成分(唐辛子、ねぎ)を入れれば、食欲を促してくれますし、消化しやすくしてくれますよ。

イチジク

処暑の間でタイミングがあえばイチジクもおすすめです。漢方では喉の痛みを取り、食欲不振にも効果的で、解毒作用もあります。身体の中にたまっている熱も冷ましてくれます。できるだけ新鮮なものを1~2個摂りましょう。

季節は秋に入ったとはいえ、猛暑が続いていますね。マスクをしていることが多く、頭がぼーっとしている人は、体調に気をつけて様子をみてください。夏バテだけでなく、熱中症にも要注意です。こまめな水分とミネラル補給を忘れずに。涼しい秋が来るまで、あと少しです。

監修:鍼灸師・美容医療ライター 美事

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