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【連載】めぐる季節のココロとカラダ -大寒-
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「大寒(だいかん)」は、二十四節気の24番目の節気で、2021年は1月20日から2月2日頃までとなります。「立冬」から始まった冬の季節も、6番目の「大寒」でいよいよ終わり。次の「立春」になれば待望の春の季節です。

「大寒」は、6つの冬の季節の中でも最も寒さが厳しくなる季節と言われています。今年は数十年ぶりの大雪も続いています。その雪や寒さの中に少しずつ春の気配を感じるようになり、「三寒四温(さんかんしおん)」という言葉にたとえられます。これは3日寒い日が続くと、その後の4日は温かい日になり、それをくり返しながら春の季節を迎えるという意味です。

 

寒さと日光浴不足で、気分が落ち込みやすい時期

「大寒」に入るとあまりの寒さに外に出たくない、と感じる日が多くなるかもしれません。とくにコロナ禍の今は、1日まったく外に出ない日もありますよね。この寒さが身体の中に入ると、その影響で気分が落ち込みがちになります。そのうえ寒さで身体の動きが鈍り、血流も悪くなるばかり。手足の冷たさをより一層感じて、気分も体調も不安定になりがちです。

眠る女性

また「大寒」の時期、2月2日「立春」前までが『冬土用』にあたります。土用の時期は、土の気が高まり、すべての気が土に吸いとられていくと言われています。この時期の土いじりや引っ越し、新しいことを始めるのは避けたほうがよいでしょう。土用の時期の身体は、心がソワソワしやすいので、冬の気分の落ち込みと相まって、胃腸の調子を崩しやすく、風邪にも注意が必要です。

「大寒」は、お家の中で身体を温かくしながら、のんびり春の計画を立てていくのがぴったりな季節です。

 

「大寒」の養生ポイント3つ

1、まるまった猫背のストレッチをする

「寒い」という言葉がつい口から洩れてしまうとき、気づくと肩が丸くなり猫背になっていませんか?そんな猫背が続くと肩や首、背中の血流が悪くなり、コリとなります。 そこでおすすめなのが「猫背改善ストレッチ」です。猫背は、肩甲骨が外に引っ張られてしまい、胸の前にある小胸筋(しょうきょうきん)が使われすぎて起こります。それを防ぐには、肋骨のまわりにある前鋸筋(ぜんきょきん)を働かせることです。ここがしっかり働くようになると、肩甲骨の外への引っ張りが落ち着き、肩も元の位置に戻っていきます。

外でストレッチする女性のマネキン

やり方は、①手を前にのばし、くるっとひっくり返して両手の甲を合わせます。②指先が前の方向に引っ張られるようにしながら力を入れます。ポイントは、このとき脇のあたりが引っ張られているのを感じてください。③その状態で5カウントを数え、これを3回繰り返します1日3回を10日ほど行えば前鋸筋の動きがよくなり、猫背による肩・首コリなども改善できます。

2、足先の冷えには、ふくらはぎをなでおろす

この時期、足先の感覚がないほど冷えた状態になっていることもあるのではないでしょうか。そんなときはふくらはぎを片手で包み込み、膝裏からアキレス腱に向けてなでおろしてみましょう。

脚をマッサージする様子

3~5回なでおろしたら、足先を床につけて踵だけを10回ほど上げ下げします。すると、足裏からふくらはぎにかけて血流がアップするので、足先の感覚がゆっくり戻っていきます。1回で良くならないようであれば、足先が温かくなるまで繰り返してみましょう。

 

3.陽の光を感じる

「大寒」の時期は空気が冷たいので、外出をためらう日も多くなるかと思います。身体を動かさない時間が長く続くこの時期は、寒さの影響からだるさを感じ、また、夜ベッドに入ってもすぐに寝つけないという方もいらっしゃるでしょう。そんなときは陽の光を感じてください。外出できなければ、お部屋の中で日差しを感じるだけでも大丈夫です。

日を浴びる女性

陽の光を浴びると、脳からセロトニンを放出し、体内でカルシウムを吸収します。この2つの作用が自律神経を整えてくれるので、落ち込みがちな気分もすっきりします。また睡眠と覚醒のリズムを整えるので、質のよい睡眠ができるようになります。

 

「大寒」におすすめの食べもの

 季節の中で最も寒い「大寒」の日に採れたたまごは「大寒たまご」と呼ばれ、とくに栄養素が高いと考えられていました。理由は鶏が寒さに耐えるため、必死に栄養を摂り込もうと飼料をよく食べるため。昔の人は健康に過ごせることを願い、「大寒たまご」を食べたと伝えられています。いまの鶏たちはそれほど過酷な環境で育てられていないので、栄養素は変わらないかもしれませんがこの時期だからこそ、タンパク質をしっかり摂れるたまごを食べましょう!

卵かけご飯

さらにこの時期、店頭で見かけるのが「寒」仕込みされた醤油や味噌です。これは「寒」の時期の水は冷たく、雑菌が繁殖しにくく、発酵もゆっくりと進行するので味に深みが出て美味しいさが増すから。お店で「寒仕込み」という表現で作られた醤油や味噌を見つけたら、ぜひ試してくださいね。他にも旬で美味しいのが、小松菜や水菜、金柑など。こちらも積極的に取り入れてください。

「大寒」の最終日、立春の前日は、節分になります。厄除けとして年の数だけ大豆を食べるという風習が残っています。大豆を発酵させた納豆を味噌汁に入れる「納豆汁」は、身体を温め、血液もサラサラにしてくれるのでおすすめです。

納豆汁

二十四節気の最後の季節、ココロとカラダにはちょっと厳しめの「大寒」です。これを過ぎれば、やっと春です。あえて、今年は“やっと”と言いたくなるほど寒さも雪も厳しかったですね。でも2021年の春はもうそこまで来ています。毎日、ほんの少しの養生を心がけながら、心身を整えてまいりましょう。

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