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【連載】めぐる季節のココロとカラダ -小寒-
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「小寒(しょうかん)」は、二十四節気の23番目の節気で、2021年は1月5日から1月19日頃までとなります。

小寒から節分(立春の前日)までを「寒(かん)、寒の内」と呼びます。「小寒」は「寒の入り」とも言われ、冬の寒さが一番厳しくなる「大寒」ほどではないけれど本格的な寒さが訪れる時期、という意味。しかし実際はこの時期の寒さが最も厳しいことが多いようです。季節のお便りを書くときには、この日から「寒中見舞い」となります。

 

空気の乾燥が加速、鼻やのどを痛めやすい時期

「小寒」から節分までの30日間は「寒の内」が続きます。ちなみに春を迎える立春が「寒の明け」となります。ちょうどお正月が終わり、これから1年を頑張っていこうという時期ですね。年初めの行事もあり、もしかしたら年末よりも忙しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

加湿器

この時期から少しずつふだんの生活に戻りますが、その中で気をつけたいのが空気の乾燥です。ピンと張りつめた冷たい空気は潤いがほとんどなく、湿度は下がりっぱなしです。そのため、鼻やのどを痛めやすい時期でもあります。コロナやインフルエンザに最も警戒する時期ですね。空気の乾燥を防ぐために、部屋には加湿器を。そしてマスクは潤いを与えるタイプに変えてみましょう。

鼻やのどを潤してくれる加湿器を、上手に使うポイントをお伝えします。

Point1)
加湿用の水は、1日1回変えること。くれぐれも前日の水の上に追加してはいけません。雑菌が繁殖しやすい環境なので、いつも清潔な新しい水で加湿してください

加湿器をセットする女性

Point2)
加湿器のフィルター部分も1週間に1度は掃除をすること。これも雑菌の繁殖を防ぐためです。

Point3)
部屋に何台も加湿器を置かないこと。過加湿になり、結露の原因となる可能性があります。もちろん手足末端の冷えも気になる時期ですので、「大雪」でお伝えした「かかと落とし」をぜひ継続してくださいね。

 

「小寒」の養生ポイント3つ

1、30分に一度、目を休める

コロナ禍のために、長時間パソコンやスマホをじっと見るようになった方も多いと思います。30分に一度、目を閉じてみましょう。目を休めることで上半身の緊張をとき、頭がすっきりします。

目を閉じて呼吸するイラスト

やり方は目を軽く閉じて、深呼吸を5回程度繰り返します。深呼吸は空気を鼻から吸い込み、脳の奥までに行きわたらせるイメージで。次にゆっくりと鼻から吐き出しましょう。時間は3分以上がおすすめです。可能なら5分程度やっていただいてもかまいません。目を開けたら、ゆっくり身体をのばしながら、肩、首、手首を動かしていきましょう。そのとき、力を抜いて行うのがコツです。というのも、目からの情報過多は、身体を緊張させている場合が多いからです。

 

2、昼食後、歯磨きをする

人と話さないことも多くなり、気分が塞ぎがちになりやすい時期です。昼間、気分転換も兼ねて、昼食を食べても食べていなくても歯磨きをしましょう。

歯磨きをする女性

歯磨きは、口の中の雑菌繁殖を予防し、唾液分泌を促し、口内環境を整えてくれます。その上、歯や歯茎への刺激が脳に伝わり、気分がリフレッシュされます。おうちでリモートの方はフレキシブルな働き方のせいで、食事の時間が午後にずれ込んだり、朝昼が一緒だったりしませんか? 昼に食事を摂らなくても歯磨きは、取り入れてみてくださいね。

 

3.足裏をケアしながら、ツボ押しする

乾燥が進む時期、ふと気づくと足裏やかかとがガサガサ、ごわごわしていた…そんなことはありませんか?お風呂に入る前や、靴下を脱いだときに足裏全体を触ってみましょう。冬は靴下を履いていることもあり、また寒さのため、足裏の手入れを忘れがち。お風呂に入った後、足裏にクリームをすりこんでケアをしてあげましょう。

足の裏

足裏にクリームを塗りこむ際には、足の指を一本ずつストレッチし、上に引っ張り上げてみてください。爪のまわりもクリームを塗りながら、ぎゅっと押してみましょう。足裏にはたくさんのツボがありますので、ツボ押しをすれば足末端への血行が良くなり、身体全体の調子も整えてくれます。

足の裏をマッサージする様子

やり方は、足裏を両手で包み、両親指でゆっくり軽く押すだけ。ツボの場所は気にせずに、押すと「気持ちいい」と感じる場所を何度か押しましょう。

 

「小寒」におすすめの食べもの

 お正月の7日に食べるのが「七草粥」です。これは、中国から始まったとされる風習の一つで、7日は「人の日(人日)」と呼ばれ、七つの野菜を入れて無病息災を祈ったとされています。それが日本に伝わり「七草粥」として食べられるようになりました。

春の七草

日本では「七草粥」がお正月の暴飲暴食で疲れている胃腸をいたわる作用も持っています。「七草粥」は、春の七草として、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロが入ります。

ちなみに秋の七草もありますが、こちらは食べるのは難しいので、目で観て楽しみます。

近年は、春の七草をパックにしたものや、フリーズドライのものもあるので、ぜひ7日にトライしてみてください。

また、「お餅」がおいしい時期です。内臓が冷えている上に「小寒」からの寒さは、身体全体を冷やしていきます。そんなときには「お餅」が助けてくれます。薬膳的な考えとして「お餅」の甘さには、滋養強壮、痛み止め、毒消し作用があると言われています。ただし、皮膚にかゆみが出る方は食べすぎには注意が必要です。「お餅」は身体を温めるので、皮膚にかゆみがあると、そのかゆみを増幅してしまうからです。

みかん

さらにビタミン補給もお忘れなく。寒い冬のビタミン補給はやっぱり「みかん」です。無農薬の「みかん」なら皮も捨てずに、お茶にしたり、お風呂に入れたりできます。「みかん」の皮は、あたらしいものは「新皮」、乾燥させたものは「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれ、気の巡りを促す漢方薬に使われています。

 

いよいよ「寒の内」に入りました。ここからが寒さが一番厳しくなる時期でもあります。この厳しい寒さを超えれば、もうすぐ春。この時期にココロとカラダの養生をしっかり行い、春に向けエネルギーをいっぱいため込んでいきましょう。

2021年、ゆっくりしっかり始動ですよ。

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