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【連載】めぐる季節のココロとカラダ -小満-
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朝夕の気温の低さに加え、日中は少し汗ばむ季節になってきました。南からは梅雨入りのお知らせも…。ふと、自然に目を向けると陽気が満ち溢れ、草木が青々と伸び、畑では麦の穂が出はじめています。
5月20日~6月5日は「小満(しょうまん)」夏のはじまりを意味する立夏の次にあたる節気です。小満は昔、農家が畑に麦の穂が付き始めたのを見て、ほっと一安心した(少し満足した)ことに由来していると言われています。

 

万物が成長し、草木が青々と伸びる。そのとき心と身体は…

立夏から小満に移り、いよいよはじまった夏。この季節はとくに心(しん)が活発になります。東洋医学の「心」とは、心臓とこころ、両方の意味を持ちます。小満にあたる時期は、夏らしく身体が活発になってくる一方で、ジメジメとした梅雨に向けて身体を準備しはじめるときでもあります。

雨に濡れる花

朝夕の寒暖差、梅雨のような雨の日、そしてからっとした晴天の日…気温差、気圧差が交互にあり、身体には大きな負担となります。自律神経も乱れやすく、心(しん)の動きにも影響を与えるため、いつもより動悸を感じたり、気持ちが落ち込んだりしがちです。

考える女性

夏本番を迎える前に、体力もつけておきたい時期なので、気分転換もかねて身体を軽く動かしましょう!そのとき水分補給をしながら、大きく深呼吸もお忘れなく。

 

「小満」の養生のポイント3つ

冷やさない
暑い日も増えてくるので、冷たいものを食べたり、エアコンで冷えた空間に入ったりすることが多くなってきます。冷たい食べものや飲みものを摂りすぎないように。長時間いることもある病院の待合室などは、特にはおるものを一枚持ってでかけると安心です。

水

深呼吸をする
身体を軽く動かす準備運動として、豊かな草木や太陽の満ち溢れたエネルギーを全身に取り込むように意識しながら、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。深呼吸することで、体内の血流量も増えるのでスムーズな運動ができます。

森林浴

水分補給をする
暑くなると、私たちの身体は汗をかいて体温調節をします。こまめに水分補給をし、身体を潤わせるようにしましょう。この時期は身体が暑さになれていないこともあり、水分が不足すると熱中症の危険もあります。

水

 

「心」の気を補う苦味と「熱」をコントロールする食べ物

立夏からはじまる夏は心(しん)の季節。心の気を補ってくれるのは「苦味」です。
この時期のおすすめ食材はゴーヤ(ニガウリ)。果実を乾燥させたものは生薬の苦瓜(くか)として用いられ、解毒、解熱、利尿、抵炎症作用があります。生で食べると苦味が強いので、豚肉と炒めるゴーヤチャンプルーはいかがでしょうか。豚肉を合わせることで、疲労回復・食欲増進も期待でき、心の気を補ってくれますよ。

ゴーヤチャンプルー

気温とともに身体に「熱」がたまりやすくなる時期。熱を下げてくれる(清熱解毒)のあるきゅうりやセロリ、汗の出すぎを抑えてくれる(収れん止汗)酸味のあるレモンや梅干しも積極的に食べましょう。

「小満」をすぎると、梅雨はもうそこまで来ています。梅雨から盛夏を乗り切るためにも心と身体を夏仕様へと変えていかなければなりません。苦味のあるものを美味しくいただきながら、体力をつけ、本格的な夏へ…「小満」の過ごし方のご紹介でした。

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