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【連載】めぐる季節のココロとカラダ -小雪-
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「小雪(しょうせつ)」は、二十四節気の20番目の節気で、2020年は11月22日から12月6日頃まで。立冬の次の節気です。「小雪」とは雨が少しずつ雪に変わるものの、雪も寒さもまだ少しだけ、という意味です。紅葉した葉が散り始め、銀杏の木が鮮やかな黄色に色づいていきます。山では初雪が舞う頃ですね。マフラーやコートが活躍する季節、本格的な冬がすぐそこまで近づいて来ています。

 

風邪をひきやすい時期

「小雪」をむかえる頃、山々からは初雪の便りが届き始めます。冷たい北風がすっとカラダをすり抜けるのを感じ、思わず肩をすくめたり、ぶるっと身震いしたりしていませんか?まだ冬の寒さへの準備ができていないこの時期は、風の冷たさを感じるだけでも風邪をひきやすい時期です。

秋

東洋医学で「風邪(ふうじゃ)」という言葉があります。これは体調を悪くする外界刺激の中でも、自然の中で吹く風(ふう)により引き起こされるもののこと。風は背中にある「風門」(ふうもん)というツボから入りやすく、カラダの熱を奪い、乾燥させる性質を持ちます。風(ふう)に侵されると、身体がカラカラの状態になるので、ウィルスが侵入しやすくなってしまうという訳です。

首回り

その上、空気の乾燥も急速に進んでいるので、ますます風邪をひきやすい環境です。寒さに身体を慣らしながら、首まわりから背中も冷やさないよう気をつけましょう。温かい飲みもので水分補給をこまめにしてください。

 

「小雪」の養生ポイント3つ

1.「風門」のツボを温める
東洋医学で風邪は「風門」のツボから入ると言われていますが、逆に言えば、このツボを温めれば風邪を防ぐこともできます。そこで、「風門」のツボをドライヤーや使い捨てカイロなどで温めてみましょう。

ドライヤー

場所は背中の上部で両肩甲骨の間。首を前に倒したとき、大きく出っ張る骨があると思います。その骨から下に数えて2つめの突起の骨、そこから指2本外側の位置です。ドライヤーを使う場合は、ドライヤーを「風門」に近づけすぎないように、温かく感じる程度に温めます。熱いと感じるほど温めるとやけどをしてしまいますので、注意しましょう。

カイロ

使い捨てカイロなら「風門」を覆うように貼り付けます。くれぐれも下着やお洋服の上からカイロを貼ってください。低温やけどにご注意を。
また、お風呂に浸かるとき、温かいタオルでこの辺りを覆うのもおすすめです。時間は2-3分程度で大丈夫です。この方法は、湯冷めしにくくなるので、寒い時期はぜひ試してくださいね。

2.身体を左右にねじる
なんだか冷えているな、と感じたときは「身体を左右にねじる」という動きがおすすめです。太極拳などで行う「スワイショウ」と呼ばれる動きの一つですが、誰でも簡単にでき、身体に負担なく血の流れを良くできます。

体を動かす女性

軽く膝を曲げて立ち(バランスがとりづらい方は座ったままでもOK)両手を左右にひねります。最初は小さく、徐々にひねりを大きくしていきます。大きくひねったら、ゆっくり元に戻すように小さくひねります。身体を軸に両腕の力を抜いて、振り子のようにふるという感じです。これを3分間ほど繰り返します。

体操をする女性

呼吸と身体のひねりにより、血流がどんどんよくなり、3分後には身体がポカポカとしてくるはず。続けると、全身の血流がよくなるので冷え性も感じにくくなるようです。朝起きぬけにやると、一日身体が温かくなるので試してくださいね。

3.ハンドクリーム&ボディクリームを塗る
腕や足を見て白っぽくなっているようなら、それは乾燥しているサインかもしれません。風邪は乾燥を好みます。身体が白く乾燥している状態は、風邪に良い通り道を作っているのと同じ。すぐに保湿を始めましょう。

ハンドクリーム

手洗い、うがいが終わったら、ハンドクリームを習慣に。お風呂から出たら、ボディクリームを塗ることもおすすめします。クリームはベタベタするのでイヤという方なら、ワセリンやオイルなどでも大丈夫です。ご自身のお好みの香りやリラックスできる香りを選べば、クリームを塗る時間が楽しくなりますよ。

 

「小雪」におすすめの食べもの

「小雪」に入った翌日11月23日は勤労感謝の日、そして「新嘗祭(にいなめさい)」の日です。「新嘗祭」とは、天皇がその年に収穫された新しい穀物を宮中の神殿にお供えし、感謝をささげてから食されるという神事です。戦後は宮中だけでなく、各神社や大社などでも行われるようになりました。そして、この時期のおすすめの食べものはなんといっても「新米」です。

お米

日本人はお米を主食にしてきました。お米は、東洋医学的に胃腸の気を補って、カラダを元気にしてくれる効能が期待できます。そして新米は、その年の1年の太陽の気をたくさんあびて育った作物。そんな新米を食べて、冬の寒さで不調になりがちな胃腸を整えてまいりましょう。

ほくほくの新米をお味噌汁と鮭、卵焼き、焼きのり、という和風の朝ごはんはいかがでしょうか?朝からお腹が温かくなり、パワーみなぎる日になると思います。また、寒さで少し疲れを感じるときは「気」を消耗しているサインで、風邪になりやすい状態とも言えます。さつまいも、豚肉、マイタケ、鮭など、「気」を補う食べものを取るようにしましょう。

豚汁

カラダも温まり、「気」も補えます。カラダを冷やしやすい、お刺身などの生ものや冷たいものは極力避けてくださいね。

 

風が冷たくなり、マフラーと手袋、厚手の靴下が手放せない季節となってきました。冷たい風を直接身体にあてないように、コートやセーターでしっかり防寒しましょう。いよいよ来月は12月、最終月です。なにかと慌ただしい時期ですが、心身を温めながらご自身のペースで過ごしてまいりましょう。

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