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【連載】めぐる季節のココロとカラダ -白露-
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「白露(はくろ)」は、二十四節気の15番目の節気で、2020年は9月7日から9月21日まで。処暑から15日目にあたり、立秋から始まった秋の三つめの季節です。この日から時候の挨拶は、秋の真ん中を意味する仲秋(ちゅうしゅう)となります。
白露とは、暑さ(陽気)が寒さ(陰気)と入れ替わり、朝晩の気温も下がり、朝露が草に降り白く輝くという意味です。残暑がゆっくりと引き、秋の気配が深まってくる頃ですね。

 

身体も肌も水分不足になりがち

白露の頃は台風が通り過ぎては、残暑が戻り、また台風が来る…そんな繰り返しをしながらも、少しずつ澄んだ秋の空気が感じられるようになります。この時期の身体は、夏から残暑にかけて、汗をたくさんかいて体内の水分が不足しがちに。秋は肺が活発に働く季節ですが、肺の水分が不足すると風邪をひきやすくなります。

フレグランス

朝、喉が痛いと感じたら要注意。朝晩の気温が低くなるので、空気がひんやりとしてきます。ふくらはぎや足先、足首を触って、もし冷たいようなら冷えが始まっているのかもしれません。コロナ禍でもあるので、くれぐれも身体の冷えにも注意しましょう。
肌は夏の紫外線やエアコンによる刺激と水分不足で、乾燥が加速。夏用化粧品を使っていた方は、秋冬用へと切り替えてもいい時期です。

 

「白露」の養生のポイント3つ

1. 鼻うがいをしてみる
秋が深まってくると、そろそろ始まるのが花粉症。秋の花粉症はブタクサやススキ、ヨモギなどでアレルギーを起こします。鼻のムズムズや喉のイガイガをすっきりさせる方法として「鼻うがい」をおすすめします。
鼻うがいはちょっと…という方も多いかもしれません。無理のない範囲でゆっくり、下記の方法を試してみてください。

塩

①一度沸騰させた28℃程度のぬるま湯150mlにティースプーン半分の塩をとかし、塩分濃度0.9%の洗浄液を作ります。
☆point☆
この濃度は体液と同じ浸透圧になるので、鼻に入れてもツーンとなりません。

鼻うがい

②あごを引き、頭を前に少し倒します。片鼻をおさえ、もう片方の鼻からゆっくり洗浄液を吸い込みます。
☆point☆
コップから吸い込むのが難しい場合は、最初はスプーンなど鼻に運びやすいもので吸い込んでみてください。

➂吸い上げた洗浄液を口から吐き出します。できなければ、そのまま鼻から出しましょう。3~4回、左右の鼻で繰り返します。

 

2. 肌の集中ケアをしてみる
過ごしやすい気候になると同時に肌の乾燥も始まり、シワやたるみの原因にもなってしまいます。今年はマスク生活が続いているので肌がこすれ、肌荒れも起きやすい状態です。

肌をケアする女性

少し気温が下がってきた夜には、ここまでがんばった肌をいたわる、集中ケアをしてみましょう。おすすめは、保湿→ホワイトニング→保湿をローテーションとしたケア。どのようなスキンケアアイテムでもかまいませんが、手軽にできるシートマスクなどがおすすめ。白露の期間は、できれば3日おきのケアが理想です。

 

3. 呼吸を意識してみる
呼吸は、1分間に平均15~20回、1日に換算すれば約3万回近くしています。体重50キロの人の1回の換気量が0.5リットルとすると、1日約15kgもの空気を吸っていることに。いつもは意識していない呼吸ですが、大量の空気を身体に取り入れることは、体調を整えるために必要不可欠なものです。

ヨガをする女性

秋は肺が活発に働く季節なので、1日数回、自分の呼吸を意識してみましょう。鼻から大きく息を吸い、肺をふくらませ、おへその下を意識しながら一気に口から息を吐く!身体の隅々まで空気を届けるイメージで、大きくふくらむ肺を意識しましょう。ゆっくり5~10回ほど呼吸を繰り返すると、身体に入った空気と一緒に血流が改善し、頭もスッキリします。

 

「白露」におすすめの食べもの

体の乾燥がそろそろ気になってくる頃なので、“潤い”を与えてくれる食べものを摂るようにしましょう。おすすめは蓮根。蓮根の薬膳効能は、潤いを与え、喉の渇きや痛み、咳、痰などを改善してくれます。

蓮根のきんぴら

胃腸が弱ることによって出てくる食欲不振にも効果があるので、この時期にはぴったりですね。ただし、身体を冷やす作用もありますので、温かい状態で食べるようにしましょう。フライパンでさっと炒めて、甘辛く味付けする蓮根の甘酢炒めなどおすすめです。
果物なら、旬のぶどうを摂るようにしましょう。気血を補う効果があります。また筋肉や骨を強化してくれる効果もあり、夏に疲れた身体にはぴったりです。

この時期の夕焼けはひときわ美しく、まるで空に魔法がかかったような色に染まっていることがあります。まさにマジックアワーですね。太陽の沈む時刻も早くなり、夜の時間は徐々に長くなります。比較的過ごしやすい秋に身体や心を養生して、寒くなる冬に備えてまいりましょう。

監修:鍼灸師・美容医療ライター 美事

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