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【連載】めぐる季節のココロとカラダ -立冬-
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「立冬(りっとう)」は、二十四節気の19番目の節気で、2020年は11月7日から11月22日頃までです。秋の気配が極まり、冬の気配が立ち始める時期。秋分と冬至の中間にあたり、この日から立春の前日までが『冬の季節』となります。今年は寒い冬になると予想されていますので、とくに冷え性の方は、今からしっかり準備をすることが大切です。

寒さに慣れる身体を作る時期

 この時期は太陽の陽気が日を追うごとに弱まり、朝夕はぐっと冷え込み始めます。冬は「腎」の季節。「腎」は、西洋医学で言う腎臓の働きという意味もありますが、東洋医学では先天的に持っているエネルギーを蓄えたり、呼吸を正常に保つ、体内の水分を温かい温度に保ち、隅々まで巡らせる役割があるとされています。

腎を大事にする

大きな役割を担う「腎」ですが、弱点は寒さです。冬になると筋肉を動かさなくなるので、身体が十分な熱を作れなくなり、自然と冷えが入りやすくなります。冷えが入らないよう、適度に運動することを意識しましょう。また、冬の寒さに身体を慣らしていくのもこの時期です。

上着を羽織る女性

暑さに身体を慣らしたときのように初冬から少しずつ寒さに慣らし、体温調節をうまくできるようにすると、寒さに弱い「腎」をしっかり働かせることができます。この時期は体温調節ができるよう、薄いものを重ね着しましょう。あくまで厚着はNG。今から厚着をしてしまうと、寒さに合わせた体温調節が上手にできなくなります。

「立冬」の養生ポイント3つ

1.腹巻を取り入れて!
冬に活発に働く「腎」は身体にとって大切な働きを持っています。「腎」が弱ると、老廃物が身体から排出できません。この状態が続くと、むくみ、肌荒れ、白髪、クマ、視力低下などの症状が表れます。これをあえて一言で表現するなら「老化」です。

もこもこの腹巻と靴下

冬は油断すると「老化」を進行させやすい状況が揃っています。寒さに弱い臓腑「腎」を冷やさないように対策をしてあげましょう。おすすめは、日常生活に腹巻(ボディウォーマー)を着けてみること。ウエストのくびれた部分をしっかり覆うように着けるのがポイント。「腎」を冷えから守ると同時に、おへその下にある丹田(気力が集まる部分)が温められ、尿疾患や女性疾患にも効果的。一石二鳥ですよ。

2.1日1回、太陽を見る
冬に入ると、陰陽の気も変化していきます。外界は、陽気が減り、陰気が増えていきます。同時に体内でも陽気が減り、陰気があふれます。陰気が増えると、気分が落ち込むことが多くなります。そんなときに取り入れたいのが、太陽を見ること。太陽を見るといっても、目を直接太陽に向けるのではなく、目を閉じて日の光を感じるのです。

日の光を浴びる女性

冬の澄んだ空気の中で、温かい日差しを閉じた目に受けとれば、陽気がカラダにあふれ、気分がすっきりしていきます。時間は1~2分程度。気持ちいいなと感じたらOKです。もちろん、日焼け止めをつけるのをお忘れなく。

3.緑茶でうがいをする
風邪をひきやすいこの時期、今年はインフルエンザだけでなくコロナにも注意が必要ですね。外出から帰宅したら、うがいをしましょう。そのときおすすめなのが緑茶です。緑茶のカテキンには殺菌効果が期待でき、うがい薬よりも身体にやさしいと言われています。

緑茶

温かい緑茶を2倍程度に薄めて、試してみてください。のどの奥をしっかり潤すために、ゴロゴロと音をたててうがいをします。温かいのでのどにもやさしく、身体を冷やさずうがいすることができますよ。

「立冬」におすすめの食べもの

冬の始まりには「腎」を補ってくれる食べものを積極的に摂りましょう。おすすめの食材としては、エビやネギ、ニラ、栗です。食べると身体を瞬時に温めてくれる「エビチリ」は、エビ、ネギ、生姜、唐辛子などこの時期必要なものが一度に摂れます。

エビを使った料理

また、寒い時期の便秘対策として、オリーブオイルを取り入れると便がスムーズに出やすいと言われています。おすすめのメニューは「エビのオイル煮」。温めたオイルとエビが便をスムーズにしてくれます。

柿

不足しがちなビタミンやミネラルは、旬のくだものを食べます。柿はのどを潤してくれるのでおすすめですが、そのままの状態では身体を冷やしてしまいます。食べる際は「焼き柿」または「干し柿」でいただきましょう。

2020年も冬になりました。新年早々からコロナ禍になり、いつもと違う季節を過ごしてこられたかと思います。そしていよいよ冬。withコロナの生活にも慣れてきた、という油断が危ない時期です。どうか手洗いうがいを忘れずに。そして身体を温め、寒い季節も健やかに過ごしてまいりましょう。

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