~ 患者さんのためのコミュニティマガジン ~

Massel

~ 患者さんのためのコミュニティマガジン ~

【連載】めぐる季節のココロとカラダ -立夏-
お気に入り

日本の四季には、二十四節気(にじゅうしせっき)という季節の分け方があります。これは季節をより細かく捉え、生きていくために作られた故人の知恵です。この連載では二十四節気を通し、その時期におこりやすい身体と心の変化を見つめながら、身体をいたわる食材などをご紹介していきたいと思います。心と身体のバランスが「ちょうどよい状態」を保つためのヒント、ぜひいっしょに見つけていきましょう。

 

「立夏」は夏のはじまり!そのとき心と身体は…

今年は外出制限などもあり、春があっという間に過ぎてしまったようです。気がつけば5月。晴天が続き、風も気持ちよくそよぐ季節、草木は茂り日照時間も長くなります。

5月の二十四節気は「立夏(りっか)」からはじまります。字のとおり夏が立つ季節、つまり暦ではここから「夏」ということ。今年の立夏は5月5日からです。

木々から差し込む太陽の光

春は肝(かん)の季節といわれていて、気・血・水を総動員して新陳代謝を活発にし、冬眠していた身体をゆっくりと起こしていきます。これから始まる夏は心(しん)の季節。陽気を増やし、元気よく動き回る身体へと変化していきます。

東洋医学の心(しん)は、心臓はもちろん、精神的な「こころ」の意味もあります。心は暑さの影響を受けやすい臓腑。暑さの影響を取り除くために、わたしたちは汗をかきますが、汗は暑さによる体温上昇を防ぎ、血液の状態を正常に保ってくれます。ただし、汗をかきすぎるのは要注意。だるさや発熱、血液がドロドロになるなど、心や血液に多く負担をかけてしまいがちです。

憂鬱な心の女性

この負担が「こころ」のストレスとなり、交感神経優位になり免疫力は落ちて、睡眠も浅くなりがち。心理的には、ソワソワと落ち着かなくなってしまいます。まして今年は新型コロナウイルスのこともあり、「なんだか心が不安定」と感じやすいかもしれません。立夏からは「心(しん)」を穏やかにし、笑うことを忘れずに、イライラを鎮めて過ごすように心がけてみてくださいね。

 

「立夏」の養生ポイント4つ

冷やさない
朝晩の気温差があり、風邪もひきやすい季節。お出かけの際は、羽織りものなどで体温を調節できるようにしておきましょう。また手首・足首・首も冷えやすいので、ストールや長めのソックスなどが便利です。

ブランケットを持つ女性

よく眠る
じっくり睡眠をとり、心と身体を休めるように心がけます。心(しん)のストレスを減らすには、睡眠は不可欠。早寝早起きを心がけてみましょう。

眠る猫

軽く動く
適度な運動を始めてみましょう。暑い夏に向けての体力を養うためにも、ウォーキングや軽いジョギングなどがおすすめです。くれぐれも、ハードな運動は控えめに。汗をかきすぎてしまうと、心(しん)にストレスを与えてしまい、体調不良の原因にもなりかねません。

ジョギングする格好

紫外線対策をする
日差しが強くなるので、洗濯ものを干すときや、外出するときは紫外線対策を。5月の紫外線は気温の上昇とともに強くなっています。太陽の日差しは、丈夫な骨や筋力づくりに大切なビタミンDを生成してくれる半面、がん治療中の身体を疲れさせてしまうことも。帽子やサングラスで日差しを適度に抑えていきましょう。

サングラス

 

「立夏」におすすめの食べ物は「苦味」

「心(しん)」の気を補うためには、薬膳でいう苦味が大切です。心や小腸の働きを助け、炎症を抑え、熱を下げ、出血を止め、むくみをとります。
苦味の食べ物は、清熱解毒の効果を持つレタスや水菜。養心安神の効果を持つ卵や牛乳です。野菜を生で食べるのは身体を冷やしやすいので、温かいスープやみそ汁にするのがおすすめです。摂りすぎに注意して辛味のもの(紫蘇、生姜、ネギなど)を組み合わせて食べるようにしましょう。

※清熱解毒:解熱と抗炎症の作用のこと
※養心安神:心身の不安を補って安定させる作用のこと

栄養のある食事

私たちの心、そして身体は環境によって大きく影響を受けます。二十四節気に目を向けると、季節の移り変わりを素早くキャッチすることができ、自分自身に対して心がまえをすることができます。

次回は小満(しょうまん)。なるべくわかりやすく、身近に感じていただける内容にしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

監修:鍼灸師・美容医療ライター 美事

人気記事ランキング

特集