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【連載】めぐる季節のココロとカラダ -霜降-
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「霜降(そうこう)」は、二十四節気の18番目の節気で、2020年は10月23日から11月6日頃まで。立秋から始まった秋の6番目の季節で次はもう立冬、いよいよ冬の季節になります。また立冬に入る18日前、10月20日頃から立冬までが『秋の土用』にあたります。
霜降は、朝露がいよいよ「霜」に変わり始める時期です。朝晩の冷え込みが一層増し、日は短くなり、草木はゆっくりと赤や黄に彩られていきます。紅葉が楽しめる季節ですので、ぜひ空を見上げてください。

 

ココロとカラダのバランスを崩しやすい時期

気温も湿度もぐんと低くなり、乾燥が進んでいく時期です。身体の中の気・血・水の流れが夏と比べて悪くなり、冷えを感じるようになっていきます。季節の変わり目である土用の時期でもあり、心身のバランスを崩しがちです。なんとなく不調を感じたり、風邪をひいてしまったり、もの悲しくなったり、落ち込んだり…そんな症状が現れやすくなります。

秋の夕暮れ

内臓が乾燥してくると胃腸の調子が悪くなり、便秘を感じる方も多くなります。そんなときは、温かい飲みものを少しずつ摂って、身体も心もホッと一息つきましょう。
寝るときには、タオルやネックウォーマーで首まわりをカバーしてください。東洋医学では、首を前に倒した時にえり首のところに飛び出る骨のすぐ下にあるへこみ(大椎:だいつい)から、風の邪が体内に入ってくると考えられています。この部分を冷やさないように気をつけることが大切です。
※風の邪(かぜのじゃ・ふうじゃ)…自然界に吹く風が身体に与える悪影響のこと。

 

「霜降」の養生のポイント3つ

1. フェイスマスクで1週間の集中ケア
この時期は空気がイッキに乾燥し肌の水分を急速に奪うので、きちんとお手入れをしないとシワやたるみの原因にもつながります。手軽にケアできて、しっとり潤う「フェイスマスク」を使ってみてください。

フェイスケア

洗顔後、化粧水などで肌を整えたあと保湿タイプのマスクを肌の上にのせます。パッケージに書かれている時間を守り、マスクが完全に乾かないうちにとるようにしてください。マスク後はクリームでフタをするのを忘れずに!
乾燥が進むこの時期には、冬に備え1週間、なるべく毎日集中的にマスクケアをすることをおすすめします。うるうる肌で、冬を迎えましょう!

2. 飲みものは温かいものにチェンジ!
温度も湿度も下がるので乾燥に気をつける時期ですが、もう一つ、気をつけておきたいのが「冷え」です。夏から秋へと移り変わる間は冷えを感じることがなかった方も、そろそろ手や足が冷えてきたな、と感じていませんか?

冬服

冷え性は、気・血・水の流れが悪くなって起こります。その状態で夏と同じように冷たい飲みものを飲んでいたら、内臓はどんどん冷え、冬に入る前にすっかり冷え性が復活!という場合も。

温かい飲み物を飲む女性

胃や腸が冷えていくと、食欲不振や体調不良、便秘を引き起こします。この時期から意識して、ふだんの飲みものを温かいものにチェンジしましょう。筆者の知り合いの中国人の先生は、1年中、夏の暑い時期でも温かい飲みものしか口にしません。それは身体を冷やさず、体調を中庸に保つ秘訣なのだそうです。

3. 自然の音を聞いて、聴覚を研ぎ澄ます
心が少し不安定なときや、寂しく感じるようなら、自然の音を聞いてみてください。川のせせらぎ、海の波音、山の中で葉が揺れる音、鳥の声…。自然の音に耳を傾ければ聴覚が研ぎ澄まされ、心が開放されていきます。

木漏れ日

その場所へ足を運ぶのが難しいなら、CDやあるいはYoutubeなどで検索するとたくさん音に出会えます。いろいろな音を聞き比べながら悲しいとき、落ち込んだとき、うれしいときなど、心が開放される自然の音を探してみましょう。お気に入りの音をストックしておけば、心の養生が必要なときにチカラになってくれます。

 

「霜降」におすすめの食べもの

この時期は冬眠する動物がそうするように、冬に備えてしっかり食べて、体力をつけていくことが大切です。同時に身体の冷えと乾燥もやってくるので、対策として水分のある、温かい食べものを摂るようにしましょう。揚げものや焼きものではなく、煮ものや茹でたものの方が水分を摂りやすいと思います。

鮭の味噌鍋(石狩鍋)

おすすめはお鍋。旬である秋鮭を使った「鮭の味噌鍋(石狩鍋)」は、鮭の抗酸化力と発酵食品である味噌、お野菜が一度に摂れるメニューです。よく噛んで、胃腸にやさしく消化できるように食べましょう。

さつまいも

便秘を感じているなら、さつまいもがおすすめです。ほくほくのさつまいもを味噌汁や、スープにしていただけば、繊維質と水分を同時に摂れるので一石二鳥ですよ。

いよいよ秋の土用になりました。土用の時期は地に足をつけて、じっくりかまえておく時期で「新しいことを始めるのではなく、次への準備期間」です。
次の季節はもう冬。体力をしっかりつけて、心身ともに健やかに冬へ向かいましょう。

監修:鍼灸師・美容医療ライター 美事

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