
空気が乾燥する季節を迎えました。今年は手洗いやアルコール除菌の回数がふえ、すでに手荒れが気になる、という方も多いのではないでしょうか。とくに抗がん剤の治療中は副作用として肌が敏感になっているので、ふだん以上に肌の状態に気をつかうものです。そこで今回は肌にやさしく、しっかり保湿できるハンドケア方法をご紹介したいと思います。
時節柄、避けられない手の消毒が肌荒れの原因に?!
冬の乾燥に加え、時節柄避けられない手洗いやアルコール除菌などの衛生習慣。気づくと手がカサカサ、ヒリヒリしていることはありませんか?これはこまめなアルコール消毒や石けんをつかった手洗いによって、手の角質層がはがれてしまうからです。角質層は肌のうるおいを保つバリア機能の役割を果たしています。この角質層がはがれてしまうことで、皮膚の水分をキープできなくなり、肌が乾燥してしまうのです。
とくに抗がん剤の治療中は、肌だけでなく爪のトラブルも起こりやすくなっています。爪トラブルを悪化させないためにも、日頃からハンドケアをして手荒れを防ぐことが大切です。
【注意】こんな症状がある場合はまず病院へ!
注意したいのは、手荒れの症状がひどい場合です。ただのかさつきだけでなく、赤みやかゆみ、発疹や水ぶくれなどの症状が出ている場合には、手荒れが進行して「手湿疹」になっている可能性があります。指紋が消えて皮膚が硬くなっている場合や、手先から手の甲へと症状が広がっているケースなども同様です。このような症状がある場合は、まず皮膚科を受診しましょう。
習慣づけで手荒れ改善!自宅でできるデイリーハンドケア
手荒れを防ぐためには、毎日のハンドケアを習慣化させることが大切です。そこで簡単なセルフハンドケアの方法をご紹介します。
- 温めたクリームで、じっくりセルフマッサージ
しっとりとうるおいのある手にするには、ハンドクリームをただ塗るだけでは不十分です。以下のように温めたクリームをつかって、セルフハンドマッサージを行いましょう。
①清潔な手に化粧水をたっぷりとって、両手に塗り広げます。
②ハンドクリームを手のひらで温めて、指の間や爪の際も忘れないように全体にたっぷり塗り広げます。
③なじませたクリームをつかってマッサージをします。まず、片方の手でもう一方の手を手首から指先に向けてやさしくもみほぐします。同様に反対の手も行いましょう。
④両手を数回握り合わせ、時間があれば指1本1本を付け根から指先方向へと軽くもみほぐしましょう。力加減は気持ちいいと感じる程度で行うのがポイントです。
⑤就寝時には綿やシルクなどハンドケアが目的の手袋を着けると、より乾燥を防げます。
- 爪のトラブルは甘皮処理と保湿で対処
抗がん剤の副作用によっては、「巻き爪」「爪が浮く」「爪が欠ける」といった症状が出ることがあります。健康で丈夫な爪が生えてくるようにするためにも甘皮処理と保湿ケアを行いましょう。
甘皮処理は湯船などに浸かって甘皮がふやけてやわらかくなったタイミングで、綿棒をつかって甘皮部分を爪の根元方向へとやさしく押します。さらに爪用の保湿オイルを爪の根元部分に塗り、乾燥を防ぎましょう。爪先の伸びた部分も乾燥してもろくなりやすいので、爪の裏側にも忘れずにオイルを塗るのがポイントです。
ベタベタせずにしっかりくっつく!爪テープも活用
日常生活では、爪を守るために爪テープなどの便利なアイテムをつかうのもおすすめです。
こちらの爪テープはとてもよく伸び、トラブルのある爪もやさしく保護してくれます。肌とテープが接着するのではなく、テープ同士が接着する仕組みなので、ばんそうこうのようにはがす際に爪がひっぱられるような感覚や痛みがありません。
爪テープ25mm幅 5個セット 1,500円(税抜)
爪トラブルでお困りの方におすすめの爪テープ!
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- 手洗い・消毒のやり方、見直してみませんか?
ふだん何気なく行っている手洗いや消毒のやり方を一度見直してみることも大切です。例えば乾燥を防ぐために手洗い時に温水を使用しないことや、石けんを十分にすすぐこと、手を拭く際はタオルを強くこすらずにやさしく押し当てて水を拭き取ることなどを意識してみましょう。また、保湿剤が配合された消毒剤を使用するのもおすすめです!
- アルコールハンドミストは保湿効果もあるものを!
ユズ果皮水配合(保湿成分)でうるおいを与えつつ、消毒用エタノールの代替品として手指の消毒ができるハンドミスト。携帯しやすいサイズで外出時にもぴったりです。このほかハンドリフレッシングジェルなど、シリーズ展開をしているので要チェックです!
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チャクラーサナ スプレー80(アルコール約80vol%配合) 1,800円(税抜)
スキンケア効果もある消毒ハンドミスト!
※こちらの商品はオンライン限定です
仕上げは週に一度のスペシャルケア!ハンドバスでリラックス♪
手荒れにはデイリーケアが大切ですが、スペシャルケアとしてハンドバスでリラックスタイムを楽しんでみるのはいかがでしょう。
まず、洗面器など深めの容器に40~43℃のお湯を入れ、好きな香りの精油を適量加えます。そこに手首の上5cmくらいまで浸して10〜15分ほど手を温めましょう。肌が敏感な時期は精油をつかわず、少量の入浴剤を使うか、お湯だけでも構いません。
ハンドバスで手を温めれば、血流の改善や肌の乾燥防止、肌ツヤ(血色)が良くなるなどの効果が期待できます。
そして最後に先ほど紹介した「デイリーハンドケア」の方法に従い、ハンドクリームをたっぷり塗ってマッサージをして乾燥を防ぎましょう。温めた手の保温にも効果的です。
手や指は日常生活でよくつかい、そしてよく目につく部分なだけに、荒れていると心にもこたえますよね。お気に入りのケアグッズを見つけて、お手入れの時間が楽しくなるような工夫をしてみてください。とくに今年は例年以上に商品が充実しています。日々のケアでしっかり守っていきましょう。